Chocolate

アルコール入りチョコレートは飲酒運転にあたる?食べたときの対処法を紹介

アルコール入りのチョコレートを食べたとき、お酒を飲んだときと同様に運転をしてはいけないのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、お酒入りのチョコレートを食べるとアルコールチェックに引っかかるのか、飲酒運転にあたるのかなどについて紹介します。また、チョコレート以外にもお酒が含まれている食品を紹介するため、運転前にうっかり摂取しないよう参考にしてください。

 

お酒入りのチョコレート菓子はアルコールチェックに引っかかる

お酒入りのチョコレート菓子は、摂取量やアルコールの濃度によって、アルコールチェッカーに引っかかる可能性があります。市販のお酒入りチョコレートは、一般的に3%前後のアルコール度数があります。ビールと比較すると低いものの、一定のアルコールが含まれている点に注意が必要です。

少量でもアルコールを体内に取り込むと、体内のアルコール濃度がわずかに上昇する可能性があります。0.15mg/L以上の濃度という飲酒運転の基準値が適用される状況では、微量であったとしても引っかかるケースもあるでしょう。そのため、運転前にお酒入りチョコレートを食べるのは避けたほうがよいといえます。

数個程度でも引っかかる可能性がある

前述したように、市販されているアルコール入りチョコレートの度数は約3%で、一般的なビールの度数が約5%であると考えると、さほど多くは感じないかもしれません。しかし、お酒入りのチョコレートを食べた量によっては、呼気中のアルコール濃度が基準値(0.15mg〜)を超える可能性があるため、注意が必要です。 例えば、ビール中びん1本(500ml)には約20gのアルコールが含まれていますが、市販のお酒入りチョコレート1箱(10〜12粒ほど)には約1.5g〜2.0gのアルコールが含まれています。アルコール量の差からすると、チョコレート1箱だけで酒気帯び運転にあたることはあまりないかもしれませんが、アルコールチェックに引っかからないとは限りません。 特に複数個を短時間に食べた場合、体質やその日の体調によっては、呼気中のアルコール濃度が基準を超えてしまうケースもあります。そのため、運転前のお酒入りチョコレートの摂取は控えましょう。

食べた直後は要注意

お酒入りチョコレートを食べた直後は、アルコールチェッカーが反応するケースがあるため、注意が必要です。アルコールが体から抜けるまでに一定の時間がかかるため、食べた直後は体内のアルコール濃度が高くなっている可能性が高いでしょう。 例えば、ビール1本(500ml)の場合、アルコールの分解に約4時間は必要といわれています。お酒入りチョコレートのような微量のアルコールでも、体内に吸収された直後には比較的高い計測値となる場合があります。時間の経過とともにアルコール濃度は低下しますが、食後すぐに運転するのは避けたほうがよいでしょう。

人によっては運転に支障をきたす

お酒入りのチョコレートを食べた後、アルコールチェックに引っかかるかどうかは一概にはいえません。しかし、微量でもアルコールが体内に入ると、個々の体質や体調により運転能力に影響を与える可能性があります。 たとえ測定値が基準以下であっても、アルコール摂取後の状態は普段と異なるため、集中力や反応速度に支障をきたすリスクがあります。安全運転を心がけ、不要な事故を起こさないようにするためにも、アルコール入りチョコレートを食べた後は、運転を避けましょう。  

飲酒運転の罰則

ここでは、飲酒運転が発覚した際の罰則の種類について紹介します。

酒気帯び運転

酒気帯び運転は、体内に一定量のアルコールを保有して運転する行為で、たとえ酔いが軽度であっても処罰の対象です。

運転者の条件

点数

処分内容

欠格・停止期間

呼気1リットル中アルコール

0.25mg以上

25

免許の取消

2

呼気1リットル中アルコール

0.15mg以上0.25mg未満

13

免許の停止

90

重大な事故を防ぐためにも、酒気帯び運転には厳しい基準が設けられています。

酒酔い運転

酒酔い運転は、酔いが回り、歩行や運転が困難な状態で車を運転する行為です。

点数

処分内容

欠格・停止期間

35

免許の取消

3

道路交通法の基準を下回る血中アルコール濃度でも、歩行や運転が困難な状態は運転能力に影響を与える可能性が高いため、基準未満であっても運転技能に悪影響をおよぼすと判断されます。そのため、アルコールを含む食品や飲料を摂取した後は、慎重な判断と行動が求められます。

 

お酒入りチョコレートにはアルコール度数の高いお酒が使われている

お酒入りチョコレートは、一般的にウイスキー、ブランデー、ラム酒など、アルコール度数が高いお酒を使って製造されています。アルコールの含有量が高いため、何も考えずに食べ過ぎてしまうと、意図せずアルコール摂取量が増えてしまうおそれがあります。 特に、アルコールに対して敏感な人や妊婦さん、小さな子どもには向かないため、注意が必要です。また、お酒の入ったチョコレートを食べた後に運転をする場合、体内のアルコール量には個人差がありますが、大量に食べるとアルコールの影響を受ける可能性があります。そのため、運転を予定している場合は、アルコールを含む食品や飲料の摂取は控え、リスクを最小限に抑えることが大切です。  

運転前に注意したい食品

運転前にお酒を飲むのはいけないとほとんどの人が認識していますが、アルコールを含む食品については、意外と見逃しがちです。アルコールが含まれている食品は、運転前に摂取すると体内にアルコールが残る可能性があり、飲酒運転の基準に引っかかるケースもあります。アルコール入りの食品は、見た目や味わいからは分かりづらいことが多く、つい気付かずに食べてしまうことも。しかし、安全運転を心がけるためにもアルコールが含まれる食品について正しい知識をもち、摂取を控えることが大切です。

アルコールを含んだケーキ・菓子類

アルコールを含むケーキや菓子類は、リキュールやブランデーなどが使用されている場合があります。見た目が華やかで甘い味わいのものが多いため、アルコールの含有量が少ないと思われがちです。しかし、リキュールやエキスはアルコールを濃縮しているため、見た目以上に高いアルコール度数をもっています。 また、フルーツにアルコールを使って風味を付けた製品も多く、知らず知らずのうちに基準値を超えてしまうケースも。ドライフルーツの香りづけに、ブランデーやウイスキーを使用しているケースは、よく見落とされがちです。運転前には、アルコールを含んだケーキ・菓子類の摂取を避けるようにしましょう。

料理の調味料

料理に使われる調味料には、アルコールが含まれている場合があります。料理酒やリキュールを使用したソースなどは、加熱することでアルコールが蒸発するのが一般的ですが、調理方法によっては完全に蒸発しないケースがあります。 特に、和え物やドレッシングなど、熱を加えない料理に使用される場合、アルコールが残っている可能性が高いため注意が必要です。料理酒を使用する際は、事前に十分に加熱し、アルコールを飛ばすようにしましょう。

酒粕

酒粕には、一般的に約8%のアルコールが含まれており、アルコール度数が高い食品です。酒粕は日本料理に広く使用され、酒粕汁や漬け物などに利用されます。酒粕が使用された料理にはアルコールが含まれているため、飲酒運転の基準に影響を与える可能性があります。特に、酒粕汁といった料理は、体内にアルコールを多く取り込んでしまうおそれがあるため、運転前に食べないよう注意しましょう。

漬物

漬物の中でも、奈良漬けや粕漬けなど、酒粕を使用して野菜や魚を漬けた食品には、アルコールが多く含まれています。酒粕が食品に浸透することで、アルコール濃度が高くなるのです。生で食べる場合、アルコールをそのまま体内に取り込むことになるため、より注意が必要です。運転前には、アルコールが含まれる漬物を摂取しないよう意識しましょう。  

まとめ

アルコール入りのチョコレートを食べると、飲酒運転に該当する可能性はゼロではありません。商品の種類や摂取した量、本人の体質や体調により、アルコールチェックに引っかかるかどうかは変わってきます。しかし、チェックに引っかからずとも微量でもアルコールを摂取すると気分が通常と異なる人もいるでしょう。そのような状態で車を運転するのは危険なため、アルコールが含まれるチョコレートやそのほかの食品を摂取した際は、運転を控えてください。    
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