Chocolate

チョコレートにはミネラルが豊富?種類や期待できる美容効果も紹介

間食したいときやリラックスしたいときに、チョコレートを食べる人の話を耳にする機会が多くあります。そんなチョコレートにはミネラルが豊富に含まれており、美容効果が期待できるのです。チョコレートに隠された美容効果やチョコレートの種類について紹介するため、今後チョコレートを購入する際の参考にしてみてください。

 

チョコレートに含まれるミネラル類

チョコレートに含まれるミネラルには、鉄、マグネシウム、亜鉛、カルシウム、銅、リン、マンガンなどがあります。これらのミネラルは、健康的な生活を送る上で欠かせない要素であり、骨の生成や肌のターンオーバーなどをサポートする役割を担っているのです。ここでは、チョコレートに含まれるミネラルの種類と効果について紹介します。

鉄は、貧血を予防する役割を担っている要素です。鉄が不足すると体内のヘモグロビンが減少し、体内に酸素が行き届かないことで貧血が起こり、めまいや皮膚が乾燥するなどの症状が現れます。チョコレートに含まれる鉄は、カカオの成分が高いものほど多く含まれています。そのため、チョコレートを食べることで鉄を補いたいのであれば、カカオの成分が高いチョコレートを選ぶとよいでしょう。

マグネシウム

マグネシウムは、骨を作るために重要な要素であり、エネルギーやタンパク質の合成、筋収縮にも関わっています。マグネシウムが不足すると、精神的な落ち込みや睡眠不足、筋けいれんなどを引き起こす原因につながります。また、マグネシウムが不足するとチョコレートを食べたくなる人もいますが、これはチョコレートに含まれるマグネシウムを体が無意識に欲していることが1つの要因です。

亜鉛

亜鉛は味覚形成において重要な要素を持っています。また、タンパク質が作り出される過程においても重要な役割を果たしており、不足すると正常な成長を阻んだり、爪や皮膚に異常が出たりすることもあります。免疫機能や生殖機能にも関わっているため、亜鉛不足は体全体の不調を引き起こす可能性があるのです。亜鉛は美肌を保つためにも必要なため、おやつにチョコレートを食べることもおすすめです。

カルシウム

歯や骨の生成に関わるカルシウムは、心機能や神経系にも関与しています。そのため、カルシウムが不足すると歯や骨だけでなく、心臓や精神にも支障をきたします。カルシウムは乳製品に含まれているイメージを持つ人も多くいますが、実はチョコレートにも含まれているのです。そのため、ピュアココアを牛乳で割って飲むことで、カルシウムの摂取量をさらに増やせるでしょう。

銅には鉄分の代謝をサポートする作用や、血管の壁や骨を強くする効果などがあります。体内の銅が不足すると、貧血や血管系の疾患などが起こりやすくなるといわれています。また、メラニンを作る働きもあるため、皮膚や髪の毛が白くなることもあるのです。しかし、普段の食事で銅不足が起こる確率は低いことが分かっているため、過度に摂取する必要はありません。

リン

リンの働きはカルシウムと同様、歯や骨の形成に深く関わる要素で、遺伝やタンパク質が作り出される過程で働きかけるRNAの重要な要素でもあります。リンは、摂りすぎることで問題が起こります。リンを摂りすぎると、歯や骨が弱ったり、心疾患にかかったりする場合があるため、多量摂取は控えましょう。チョコレートにもリンが含まれているため、多量に摂取しないほうがよいといえます。

マンガン

マンガンは、酵素の働きを助ける役割を持っており、さまざまな代謝においてもマンガンが欠かせません。また、マンガンは神経においても重要な役割を持っています。マンガンを多量に摂取すると、代謝や神経の異常をきたす場合があるため、マンガンを多く含む食材の多量摂取は控えましょう。チョコレートの原料であるカカオマスにもマンガンが含まれているため、適度な摂取を心がけましょう。

   

チョコレートの種類とミネラル含有量の違い

ミネラルはチョコレートにも含まれていますが、正確にはチョコレートの原料であるカカオマスにミネラルが含まれています。カカオマスの含有量が多いほどミネラルも多く含まれており、チョコレートの種類によってミネラルの量が異なるのです。ここでは、チョコレートの種類とそれぞれに含まれるミネラルの量について紹介します。

ダークチョコレート(ハイカカオチョコレート)

ダークチョコレートは最もカカオマスの含有量が多く、チョコレートの中でもミネラルの含有量が最も多いチョコレートです。ダークチョコレートは、カカオマスが全体の40%~60%を占めているため、ミネラルも豊富に含まれています。しかし、ほかのチョコレートよりも苦みが強いため、食べづらいと感じる人もいるでしょう。

ミルクチョコレート

ミルクチョコレートはダークチョコレートに次いでミネラル含有量が多いチョコレートです。ミルクチョコレートのカカオ含有量は20%~40%で、残りの成分は砂糖や乳脂肪でできています。食べやすい甘さですが、ダークチョコレートよりもカカオの含有量が少ないため、同じミネラル量を摂取するには多量に食べる必要があります。

ホワイトチョコレート

ホワイトチョコレートはカカオマスを使用していないため、ミネラル含有量がほかのチョコレートよりも少ないことが特徴です。ホワイトチョコレートはカカオマスではなく、カカオ豆から取れる油脂であるココアバターから作られています。そのため、カカオマスは含まれませんがミネラルもまったく含まれていないわけではありません。

 

チョコレートに期待できる美容効果

チョコレートに含まれるミネラルは、健康を維持する上で必要な成分が多く含まれています。そしてチョコレートには、健康以外にも美容効果が期待できる成分も多く含まれています。ここでは、具体的な美容効果と成分について紹介するため、チョコレートを食べる際は紹介する内容を参考にしてみてください。

美肌効果が期待できる

チョコレートが含有している亜鉛やポリフェノールの効果により、美肌効果が期待できるでしょう。チョコレートに含まれる亜鉛には、肌の生まれ変わりを促進する作用があり、適度な量を摂取することで美肌へと導いてくれます。また、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、たるみの予防やキメを整える効果があります。

腸内環境の改善が期待できる

チョコレートに含まれる食物繊維とタンパク質が、腸内環境を整えてくれるでしょう。チョコレートの原料であるカカオマスには、食物繊維であるリグニンと、タンパク質であるカカオプロテインが含まれています。リグニンは便のかさを増やし、カカオプロテインは消化されないことで善玉菌を増やす効果があります。これらの働きにより、腸内環境が整うのです。

ストレス軽減効果が期待できる

チョコレートを食べることで、ストレスの軽減が期待できるでしょう。チョコレートの原料であるカカオマスには、テオブロミンと呼ばれる成分が含まれており、このテオブロミンには自律神経を整える効果があります。そのため、心が疲れたときにチョコレートを摂取すると自律神経が整い、ストレスの軽減につなげられるのです。

 

まとめ

チョコレートは嗜好品としてだけでなく、健康や美容のためにも好んで食べたい食品であることが分かりました。チョコレートの健康や美容効果を最も感じられるのは、カカオ含有量の多いダークチョコレートです。チョコレートには砂糖や脂肪分も多く含まれているため、摂取時は適度な量を守り、美味しく健康と美容を保ちましょう。      
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