
毎年2月14日に訪れるバレンタインデーは、愛を伝えるイベントであり、チョコレートを渡す慣習が浸透しています。これまでは、女性が好きな男性に対して贈ることが主流でした。しかし、最近では楽しみ方が多様化し、本命の人に加え、家族、友人、そして自分自身に贈るチョコレートや、男性から女性へ渡すチョコレートなどの新しいスタイルが注目を集めています。
そして、ギフトとして渡すお菓子には、それぞれに意味が込められているのです。
「家族や友人にチョコレートを贈った経験がない」「お菓子が持つ意味を知らない」といった方も多いでしょう。本記事では、バレンタインデーにプレゼントを渡す相手や、お菓子が持つ意味について解説します。プレゼント選びに役立つ内容も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
バレンタインチョコを渡す相手
バレンタインデーは、女性から好きな男性にチョコレートを渡すイメージが一般的です。
しかし、最近では渡す相手が多様化しており、さまざまな楽しみ方が広がりつつあります。
ここでは、チョコレートを渡す相手によって5種類に分けて紹介します。
好きな人へ渡す「本命チョコ」
バレンタインデーの定番は、恋人や夫婦、パートナー、片思いの相手など、本命の人に愛を込めて渡すチョコレートです。
女性から男性に渡す風習は、日本特有のものです。昭和30年代後半に、チョコレート会社が広告やキャンペーンを展開したことがきっかけで、チョコレートを渡す風習が広まりました。さらに昭和40年代には、女性が想いを寄せる男性にチョコレートを渡すスタイルが普及しました。現在では、幅広い年代の人から親しまれるイベントとして定着しています。
本命の人に渡すチョコレートを購入する場合、特別感を出すために以下のポイントを意識すると良いでしょう。
- ・高級ブランドのものを選ぶ
- ・デザインやラッピングにこだわりがあるものを選ぶ
- ・相手の好みに合うものを選ぶ
また、大切な人への贈りものには、手書きのメッセージカードを添えると、より想いがこもったものになります。メッセージを書く際は、以下のポイントを意識すると効果的です。
- ・誤字や脱字に注意する
- ・丁寧に書く
- ・前向きな言葉でポジティブな明るい内容にする
- ・相手を想う気持ちを込める
心のこもった手書きのメッセージカードは、プレゼントの印象をより深めてくれます。
男性から女性に渡す「逆チョコ」
「逆チョコ」は、男性から好きな女性に渡すチョコレートを指します。女性から男性に渡す、一般的なバレンタインデーの習慣とは反対のパターンです。渡す対象は、恋人や妻、片思いの女性などが考えられます。フランスや、アメリカ、ドイツなどでは、バレンタインデーに、男性から恋人や妻、片思いの人などへプレゼントするのが一般的です。海外の文化に影響を受け、日本でも男性から女性に対して渡すスタイルが広まりつつあります。
女性に贈るチョコレートを選ぶときのポイントです。
- ・有名ブランドや高級ブランドを選ぶ
- ・好みに合うものを選ぶ(果物や抹茶、ナッツを使用したものが人気)
- ・パッケージやラッピングにこだわっているものを選ぶ
- ・持ち運びやすい大きさのものを選ぶ
ギフトを受け取る女性は、夫や恋人、好意を寄せている男性にもらうと嬉しいと感じる人が多いようです。ただし、親しくない男性からもらった場合、ホワイトデーのお返しを含めて対応に悩むこともあるため、女性の気持ちを考慮することが大切です。
友人男性に贈る「義理チョコ」
「義理チョコ」は、女性が恋愛対象ではない男性に対して渡すチョコレートのことです。バレンタインデーの慣習として広く知られています。主に友人や職場の上司・同僚など、日頃の感謝を伝えたい相手に贈ります。本命の人へ渡すものより、手ごろな価格で購入できるシンプルなものが選ばれる傾向がありますが、相手との関係性を考慮して選びましょう。
職場や学校によっては、複数の女性が費用を出し合って購入する場合もあります。以下のポイントを意識すると渡しやすいものを準備できます。
- ・個包装されているもの
- ・男女問わず好まれる味やデザインのもの
家族に贈る「ファミチョコ」
家族に対して渡すチョコレートは「ファミチョコ」と呼ばれます。父親や祖父だけでなく、男女問わず家族に渡すチョコレートを指します。家族で一緒に楽しめる点が魅力で、近年人気を集めているのです。
以下のポイントを押さえ、家族で楽しめるものを選びましょう。
- ・家族全員が楽しめる味やサイズを選ぶ
- ・大容量のセットが便利
自分に渡す「マイチョコ」
自分自身に贈るチョコレートを「マイチョコ」と呼びます。自分にチョコレートを贈っているのは女性だけではありません。男性も、自分に贈る「俺チョコ」を楽しんでいます。自分へのご褒美として、好きなチョコレートを購入する人が増えており、普段は手が届きにくい高級ブランドの商品が人気です。
以下は自分へのご褒美として贅沢な一品を選ぶためのポイントです。
- ・贅沢感を味わえる高級ブランドを選ぶ
- ・デザインやラッピングが美しいものを選ぶ
家族に渡すバレンタインプレゼントのポイント
バレンタインデーは、チョコレート以外のお菓子を渡すことも少なくありません。ここからは、それぞれのお菓子に込められた意味を紹介します。お菓子を家族に渡す場合は、お菓子に込められた意味と、相手の好みを考慮することがポイントです。
家族に贈るバレンタインプレゼントの予算
最近、バレンタインデーは本命に渡すものよりも、家族で楽しむチョコレートに手間や費用をかける人が増加しています。家族へのプレゼントにかける予算は、2,500円程度の人が多いようです。2,500円程度の予算があれば、海外のチョコレートや、手に入りにくい限定のチョコレート、質の高いブランドのチョコレート、ラッピングにこだわったチョコレートなども購入できます。
また、家族に対して渡す場合は相手の嗜好を知っていることが多いため、好みに合うチョコレートを選びやすいでしょう。
たとえば、以下のような好みに合わせてチョコレートを選べます。
- お酒が好きな人:洋酒や日本酒などのアルコール入りのもの
- お茶が好きな人:抹茶やほうじ茶が入ったもの
- 健康志向の人:果物やナッツが入ったもの、低糖質のもの、オーガニックのもの
- 甘いものが好きな人:ミルクチョコレート
- 子ども:キャラクターのパッケージ、おもちゃが入っているもの
さらに、家族全員で分けて楽しめる大容量のチョコレートセットもおすすめです。いろいろなフレーバーが入った詰め合わせを選ぶと、家族がそれぞれお気に入りのものを見つける楽しみも広がります。
渡すお菓子にも意味がある
バレンタインデーの定番はチョコレートですが、他にもさまざまなお菓子を渡すことがあります。お菓子は、それぞれに意味があります。贈る相手との関係性に応じて適切なものを選ぶと、想いがより伝わりやすいでしょう。
- チョコレート:「あなたと同じ気持ち」
- マカロン、マフィン、カップケーキ:「あなたは特別な人」
- キャンディ:「あなたが好き」
- ティラミス:「私を元気づけて」
- バウムクーヘン:「幸せが重なりますように」
- キャラメル:「あなたは安心する存在」
マカロンや、マフィン、カップケーキなどは、かつて高級で珍しいお菓子であったため、特別な日に食べられていました。これに基づいて、込められた意味は「あなたは特別な人」です。
一方で、以下のように注意が必要な意味を持つお菓子もあります。
サクサクしていることから「軽い関係」を表しているとされ、友達以上の想いを伝える場合には不向きです。
他のお菓子と比べて価格が安いことや、どこでも購入できることから、想いが込もっていないように感じたり、子供っぽい印象を与えたりするため、「嫌い」を表しているといわれています。
口の中ですぐに消えてしまうことから「早く消えてほしい」「あなたのことが嫌い」と意味づけられたといわれています。
また、以下のお菓子は特に意味を持たないものとして認識されています。
このように、お菓子にはそれぞれの意味が込められています。意味を意識することで、誤解やトラブルを避け、想いをより伝えやすくなるでしょう。相手がお菓子の持つ意味を知らない場合や、気にしていない場合もありますが、できるだけポジティブな意味を持つお菓子を選ぶことをおすすめします。
まとめ
最近では、好きな人へのチョコレートだけではなく、家族、友人、自分自身へのプレゼントを楽しむイベントとして多様化が見られます。特に、家族へのプレゼントは人気が高まっており、本命の人に渡すチョコレート以上に手間や予算をかける人が増えているのです。
そして、バレンタインデーに渡すお菓子は、それぞれに特別な意味があります。日頃の感謝の気持ちや想いを伝えるためには、お菓子に込められた意味を意識して選ぶのも良い方法です。今年のバレンタインデーは、ぜひ相手のことを考えたプレゼントを選んで、心に残る1日にしましょう。
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