
日本において「父の日」は6月の第3日曜日に家族で父親をねぎらい、プレゼントや食事などで感謝を伝える日として知られています。しかし、海外に目を向けると、父の日の由来や祝い方、日付は国によって大きく異なっているのをご存知でしょうか。
同じ「父の日」でもそれぞれの文化や宗教、歴史が深く関わっているのです。本記事では、海外の父の日事情に焦点を当てながら、各国のユニークな「感謝のかたち」を紹介します。
父の日は海外でも祝う?
父の日は世界各国で大切なイベントとされており、父親の存在に改めて感謝を示す日として広く浸透しています。ただし、その祝われ方や日付は一様ではありません。それぞれの国の風土や宗教、社会的背景によってスタイルは異なります。
日本とは違ったかたちで父親への敬意を示している点は非常に興味深い文化です。世界各国で行われている父の日の過ごし方を知ると、国際的な視野が広がるでしょう。
父の日はアメリカが発祥といわれている
父の日のルーツはアメリカだといわれています。アメリカ・ワシントン州に住むソノラ・スマート・ドッドという女性が1909年に父親をたたえる日を広めようと尽力しました。そして、1910年6月18日に彼女の住む教会で世界初の「父の日」礼拝が開催されたのです。
これが現在まで続く「父の日」の原型だといわれています。その後、しばらく民間での祝福にとどまっていましたが、1972年に当時の大統領リチャード・ニクソンによって6月第3日曜日が正式な国民の祝日とされました。
世界各国の父の日の日付と過ごし方の違い
世界では、父の日の祝い方はその国の文化や価値観によってさまざまです。日付が異なっているだけではなく、祝い方や過ごし方にも多くの違いが見られます。
ここでは、いくつかの国をピックアップし、各国の過ごし方を紹介します。国ごとにどのような思いが込められているのかを知ることで、父の日という記念日の奥深さが見えてくるはずです。
韓国で父の日にあたるのは「オボイナル」
韓国では、父親と母親の両方に感謝を示す「オボイナル(両親の日)」が存在します。5月8日に定められており、家族で感謝を伝え合う日として国民的に認知されています。
もともと母の日だけでしたが「父親にも感謝を伝えよう」という動きから、両親への感謝を一日に集約する形式となりました。この日にはカーネーションなど花を贈ったり、ギフト券や家電製品、現金など高級ギフトを贈るのも喜ばれています。
オーストラリアではアウトドアを楽しむ家族の日
オーストラリアの父の日は、日本と異なり9月の第1日曜日に祝われています。この日は家族でアウトドアを楽しむのが一般的で、父親に何かを贈るよりも、一緒に過ごすことに重点が置かれています。
ピクニックやバーベキューが人気で、父親へプレゼントを贈る場合は実用的なものが選ばれる傾向が強いです。家庭内ではリラックスした雰囲気で一日を過ごすことが重視されています。
ドイツの父の日はキリスト昇天祭にあわせている
ドイツでは、父の日がキリスト昇天祭にあたる木曜日に設定されています。これは毎年日付が変動する祝日で、イースターから40日後に祝われます。日本では、父親に感謝を伝える日として定着していますが、ドイツでは「男性に羽を伸ばしてもらう日」なのが特徴です。
そのため、昇天祭では男性同士が外で集まり、お酒を飲んで騒いでいます。ドイツの男性にとって父の日は家庭から離れ、思いっきりリラックスできる日なのかもしれません。
フィンランドの父の日は11月第2日曜日
フィンランドでは、父の日は毎年11月の第2日曜日に祝われています。11月の第2日曜日に制定された理由は「この時期に祝日が少ない」というシンプルな理由です。
子どもたちは手作りのカードやギフトを用意して父親に感謝を伝えます。特別派手な行事ではないものの、家族の絆を深める穏やかな日として定着しています。
イタリアの父の日は「サン・ジュゼッペの日」
イタリアの父の日は3月19日です。これは、キリスト教カトリックの祝日「サン・ジュゼッペの日」と一致しています。この日はイエス・キリストの養父である聖ヨセフをたたえる日でもあり、宗教的な意味が強く込められているのが特徴です。
地域によっては教会での礼拝が行われたり、伝統的な揚げ菓子「ゼッポレ」が振る舞われています。ゼッポレは、日本でいう「ドーナツ」にあたり、粉砂糖やカスタードクリームを添えて食べるのが一般的です。このように、イタリアでの父の日は、父親への感謝と宗教的信仰が一体となった独特な文化が築かれています。
海外と日本での父の日のギフト文化の違い
父の日といえば、プレゼントを通して日頃の感謝を伝える習慣が一般的ですが、そのギフトの内容は国ごとに異なっています。こうした違いは文化や価値観によって生まれており、ギフトを通じて国民性が見えてくるのも興味深い点です。ここでは、欧米諸国と日本を例に挙げてギフト文化の違いを解説します。
欧米諸国では何を贈るのが定番?
欧米諸国では、父の日の贈り物に「役立つもの」を選ぶという意識が強い傾向にあります。ビジネスマンにはネクタイ、DIY好きの父親には工具セット、アウトドア派にはキャンプ用品など、それぞれのライフスタイルに合った実用品が定番のギフトとして人気です。
こうしたプレゼントに加えて、家族そろって過ごす時間そのものも父の日の贈り物とされるケースも少なくありません。また、アメリカではバラの花を贈る風習もあり、父親が健在の場合は赤いバラを、すでに亡くなっている場合は白いバラを贈ります。これは、ソノラ・スマート・ドッドが他界した父の墓前に白いバラの花を捧げたことに起因しています。
日本ではチョコレートもおすすめ
日本では、ネクタイや花などの定番ギフトだけではなく、チョコレートが人気のギフトとして注目されています。なぜなら、チョコレートはコンパクトで持ち運びもしやすく、豪華で上品な見た目を演出できるためです。
また、価格帯の幅も広いため、予算に応じて選びやすいのもメリットです。最近では専門店による高品質なクラフトチョコレートも増えてきました。なかでもおすすめなのが
「バニラビーンズ」のチョコレートです。カカオの産地やフレーバーにこだわり、父の日に合わせたギフトも取り揃えています。
父の日にチョコレートとともに“海外風”のギフト体験を贈ろう
思い出に残る父の日ギフトとして「海外風の体験」を添えてみてはいかがでしょうか。単なるモノとしてのギフトではなく、時間や感情を共有できる体験型のプレゼントが近年注目されています。ここでは、海外風のギフト体験を2つ紹介します。
世界各国のチョコレートを味わってもらう
一度に複数の国のチョコレートを楽しめるテイスティングセットは、まるで世界を旅しているような気分を味わえるため、父親に非日常を体験してもらえます。
例えば、フランスの濃厚なガナッシュ、イタリアのヘーゼルナッツが香るジャンドゥーヤなどは万人受けする味わいのため、父親世代にもおすすめです。世界各国のチョコレートが1つにまとまったギフトも展開されているため、ぜひチェックしてみましょう。
チョコレートとともに海外映画鑑賞を
チョコレートと映画を組み合わせた映画鑑賞もおすすめです。例えば、赤ワインに合うビターチョコレートを添えて、フランス映画をゆったり鑑賞したり、ナッツ系のチョコと共にアメリカ映画を鑑賞すると、より印象深い体験へと誘ってくれます。
なぜなら、映画の世界観と味覚の相乗効果によって、感動や笑いがさらに深く心に届くためです。チョコレートと映画鑑賞をセットにすると、父親にリラックスした時間を届けながら素敵な家族時間を過ごせるでしょう。
父の日におすすめのバニラビーンズ商品3選
ここでは、バニラビーンズの父の日ギフトとしておすすめの商品を3つ紹介します。父の日に何を買うか迷っている方など、ぜひ参考にしてみてください。
ショーコラ&パリトロ4個入
濃厚な生チョコレートをサクサクのバタークッキーでサンドした「ショーコラ」と、3層のチョコレートが織りなす濃厚な味わいの「パリトロ」の2種類が入った、当店一番人気のアソートセットです。
内容:ショーコラ・マイルドカカオ 1個、ショーコラ・リッチミルク 1個、パリトロ・スイート 2個
価格:1,728円(税込)
ショーコラと楽しむコーヒーギフト
当店の人気の生チョコクッキーサンド「ショーコラ」の定番人気フレーバーと、「ショーコラ」との相性を中心に開発されたお湯の量で味わいが変わる当店オリジナルコーヒーを詰め合わせたショーコラとコーヒーのオリジナルBOXです。
内容:ショーコラ・マイルドカカオ 2個、ショーコラ・リッチミルク 2個、ショーコラに寄り添うオリジナルコーヒー 1箱(5袋入)
価格:2,812円(税込)
トリュフショコラ・グランマルニエ(5個入)
口どけなめらかな極上のひとくち。洋酒の心地よい香りがたまらない大人のための特別なトリュフショコラです。カカオ55%のビターチョコレートに“オレンジリキュールの最高峰”と呼ばれるフランス産の銘柄「グラン・マルニエ」を使用。
内容:トリュフショコラ・グランマルニエ 5個
価格:1,728円(税込)
まとめ
父の日は国によって祝い方も贈るものも異なるため、各国の文化や価値観をより深く理解できます。欧米では実用品を贈る文化が多い一方、日本ではチョコレートのように気軽な贈り物が人気です。
また、チョコレートを軸にした海外風の体験型ギフトは、父の日をより思い出深いものにしてくれます。今年は少し視点を変えて、父の日に心のこもった「体験」と「味わい」を届けてみてはいかがでしょうか。