海外で結婚式に招かれたとき、日本と同じ感覚でお祝いをすると失礼にあたる可能性があります。なぜなら、国によってマナーや慣習が異なるためです。

本記事では、海外の結婚祝いに関する基本的なマナーや、日本のマナーとの違いについて解説します。また、海外で実際に喜ばれるギフトの特徴についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

     

海外の結婚祝いのマナーについて

海外での結婚祝いは、日本と大きく異なる文化的背景があるため、相手の国の習慣を理解して贈ることが重要です。日本では現金を贈ることが一般的ですが、海外では現金ではなく、実用的なギフトや新婚生活に役立つアイテムを選ぶことが多い傾向にあります。

この違いを知らずに贈ってしまうと、相手に失礼と受け取られることもあるため、マナーや相場、喜ばれるプレゼントについて事前に把握しておきましょう。

ここでは、日本と海外の違いや、地域別の特徴、好まれるギフトの傾向について詳しく解説します。

   

日本と海外の大きな違い

海外の結婚祝いでは「ギフト」が主流であり「現金」を包む文化はほとんど見られません。これは、日本と海外の文化的な価値観の違いから生まれたものです。

日本では古くから「ご祝儀」というかたちで現金を贈り、金額にも礼儀や意味を込める風習が根づいています。

一方、アメリカやヨーロッパなどの海外では、贈る側の個性や相手の好みにあわせたプレゼントを選ぶことが重視されているのです。

このような背景を知らずに現金を包むと、驚かれたり、受け取りを辞退されたりする可能性があります。そのため、文化の違いを尊重しつつ、相手の慣習に合った方法で気持ちを伝えることが大切です。

   

アメリカ・カナダ

アメリカやカナダでは、現金を包む習慣はほとんどありません。ギフトを贈るか、ギフトレジストリを活用するのが一般的です。

ギフトレジストリとは、新郎新婦が希望する品物を事前に登録できるサービスで、デパートやオンラインショップで簡単に利用できる仕組みです。ゲストはそのリストをもとに品物を選び、被らないように贈るため、実用的で無駄のないプレゼントが揃います。

アメリカやカナダでは現金を贈ることはマナー違反ではないものの、あまり一般的ではなく、場合によっては不自然に思われるかもしれません。こうした背景から、アメリカやカナダでは「物を通じて気持ちを表す」文化が根づいていることが分かります。

 

ヨーロッパ（イギリス・ドイツなど）

イギリスやドイツなどのヨーロッパ諸国でも、結婚祝いに現金を贈るよりもギフトを贈る文化が定着しています。

イギリスでは、ウィッシュリストを事前に共有する習慣があり、新郎新婦が希望するギフトをリスト化してゲストに知らせるのが一般的です。贈る側はその中から選んで購入し、直接自宅や結婚式場へ届けます。

また、実用品のほかに、ティーセットやシルバー製品など、記念に残るアイテムも好まれる傾向にあります。

一方でドイツでは、サプライズギフトや手作りの贈り物が歓迎されることも多く、ゲストの個性が光るプレゼントが選ばれることも珍しくありません。

どちらの国も、贈り物には感謝や祝福の気持ちを込めて選ぶという意識が強く、金額よりも想いが重視されます。そのため、贈る際には新郎新婦の希望や生活スタイルに配慮したアイテムを選ぶことが重要です。

 

アジア（中国・韓国など）

アジア圏では地域によって結婚祝いのマナーが異なりますが、中国と韓国では現金を贈る文化があり、比較的日本に近いのが特徴です。

中国では「紅包（ホンバオ）」と呼ばれる赤い封筒に現金を包んで贈るのが一般的で、金額には吉数とされる「8」や「6」が好まれます。例えば、88元や888元など、縁起の良い数字を選ぶことが好印象を与えるポイントです。

韓国でも「祝儀袋」に現金を入れる文化が根づいており、親族や親しい友人間では高額を贈ることもあります。最近では物品でのプレゼントやギフトカードを贈る傾向も広まりつつあり、ギフトの多様化が目立ちます。

いずれの国でも、贈るタイミングや包み方に注意しないと失礼になる可能性があるため、相手の風習に配慮した方法でおこないましょう。日本と同じアジア圏といえども国によってルールや価値観が異なるため、形式だけでなく相手との関係性に応じた贈り方を心がけることが大切です。

   

海外挙式に招待されたときのギフトマナー

海外挙式に招待された場合、日本の常識が通用しないケースが多いため、現地のマナーやカップルの意向に応じた対応が必要です。そのため、文化や慣習に沿った対応が、お祝いの気持ちを正しく伝えるポイントになります。

ここでは、海外挙式に招待されたときのギフトマナーをシチュエーション別に解説します。

 

結婚式に出席する場合

現地での結婚式に出席する場合、事前にギフトレジストリを確認し、リストにあるアイテムから選んで贈るのが基本です。式当日に持参するのではなく、事前に新郎新婦宅や式場へ配送することが多く、持ち運びの負担を減らす配慮も含まれています。

贈るタイミングとしては、挙式の数週間前までに届けるのが理想的で、当日は手ぶらで出席して構いません。また、ギフトには祝福のメッセージカードを添えることが推奨されており、形式よりも気持ちを重視した心のこもった内容が喜ばれます。

 

結婚式に参加しない場合

海外挙式に招待されながら参加できない場合でも、何らかのかたちでお祝いの気持ちを示すのが礼儀です。渡航しない場合も、新郎新婦のギフトレジストリを確認して選んだプレゼントを郵送することで、失礼のない対応が取れます。

もし、リストがない場合には、汎用性の高いギフトカードや品質が高いアイテムがおすすめです。また、ギフトに加えて丁寧なメッセージカードを同封することで、祝意がより伝わります。たとえ、欠席であってもお祝いの気持ちを伝える姿勢が大切です。

   

海外で喜ばれる結婚祝いギフトの特徴

海外で結婚祝いを贈る際には、その国の文化や価値観を理解し、相手の生活スタイルに合ったアイテムを選ぶことが大切です。とはいえ、海外の嗜好が分からない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、海外で喜ばれる結婚祝いギフトの特徴やNGギフト、おすすめギフトについて解説します。

 

「Made in Japan」のアイテムが人気

日本製のアイテムは、海外でも品質の高さと繊細なデザインで広く知られており、結婚祝いとしても人気です。特に和風モダンな食器やチョコレート、織物、バスグッズなどは、実用的でありながら美しい見た目が評価されています。

また、職人の手仕事が光る商品は、ギフトとしての特別感があるため、大切な節目にピッタリです。海外の友人や親族に贈れば、日常では手に入らない特別な品として喜ばれるでしょう。

 

海外での「NGギフト」

海外では宗教や文化的な背景により、タブーとされるギフトがあるため注意が必要です。

例えば、刃物類は「縁を切る」と解釈される国が多く、結婚祝いには不向きです。さらに、時計や靴も国によっては不吉とされることがあるため、避けましょう。

また、香水や下着などの個人的なアイテムは、親しい間柄でない限り誤解を招く可能性があるため避けるのが無難です。

   

パッケージ・メッセージカードも大切

ギフトそのものだけでなく、包装やメッセージカードのデザインや内容にも気を配りましょう。海外では、和紙や紐を使った日本風の包装が「特別感」が出るため人気です。

また、メッセージカードには定型文だけでなく、自分の言葉で祝福の気持ちを添えることで、より心のこもった贈り物になります。

   

海外の結婚祝いにもチョコレートがおすすめ

海外での結婚祝いにおいて、上質なチョコレートは国境を越えて喜ばれるアイテムのひとつです。甘いものが好きなカップルにはもちろん、格式ある贈り物としても適しています。

特に日本発の高級チョコレートブランド「バニラビーンズ」は、素材や製法にこだわった上品な味わいと、洗練されたパッケージで注目を集めています。生チョコサンド「ショーコラ」などは手軽ながら贈答品としても映えるため、感謝や祝福の気持ちを伝えるギフトにおすすめです。

 

結婚祝いにおすすめのバニラビーンズの商品2選

ここでは、結婚祝いとしておすすめの商品を2つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

※掲載商品はすべて2025年9月時点での情報です。

 

まとめ

海外での結婚祝いは、文化や風習に応じたマナーを理解した上で対応することが何より重要です。また、ギフトの選び方だけでなく、メッセージカードや包装にも気を配ることが印象を大きく左右します。

国や地域によってNGとされる贈り物にも注意し、相手にとって最も喜ばれる形式で祝福を伝えることが大切です。ぜひ本記事を参考に、国を越えて心を込めた贈り物を届けてみてはいかがでしょうか。