※この記事は2026年1月10日に内容を更新しました。
さまざまな食品がアレルギーの原因になりますが、チョコレートでもアレルギーを引き起こす可能性があることをご存じの方は少ないでしょう。
今回はチョコレートのアレルギーについて紹介します。チョコレートを摂取した場合に引き起こされるアレルギーや、チョコレートがアレルギーを防ぐ可能性についても解説します。チョコレートとアレルギーの関係を理解して、上手にチョコレートを摂取しましょう。
「アレルギー」とは、免疫の過剰反応です。春と秋は花粉症シーズンのため、アレルギーという言葉をよく耳にします。アレルギーは花粉だけでなく、食物アレルギーや金属アレルギー、動物アレルギーなど原因物質は人によってさまざまです。
アレルギーは「身体からの拒否反応」「身体に合わない」などと考えられがちですが、この考え方は正しくありません。アレルギーとは、身体を守るために免疫機能が異常を起こすことです。人間は本来、ウイルスや細菌から体を守る免疫が備わっています。この免疫が風邪やインフルエンザなどから私たちの体を守ってくれています。
しかし、この免疫は異常を起こす場合があるのです。異常が起きてしまうと、ウイルスや細菌以外のものに対しても免疫が働きます。それがアレルギーです。
アレルギーの症状は主にくしゃみや咳、鼻水や発疹、目のかゆみなどがあります。しかし、重篤な症状が発現する場合もあり、これをアナフィラキシーショックと言います。アナフィラキシーショックの場合の症状は、呼吸困難や血圧低下などです。通常のアレルギー症状の場合は、緊急性を要しませんが、アナフィラキシーショックの場合は生死にかかわります。
アレルギーの反応にはⅠからⅣの4種類あります。
| 種類 | 名称 | 発症時間 | 主な疾患 |
|---|---|---|---|
| I型 |
即時型 アナフィラキシー型 |
5〜20分ほどで発疹や 腫脹を発症 |
アナフィラキシーショック、気管支喘息、 アレルギー性鼻炎、結膜炎、蕁麻疹など |
| II型 |
細胞障害型 細胞融解型 |
不適合輸血による溶血性貧血、 自己免疫性溶血性貧血、 特発性血小板減少性紫斑病、 薬剤性溶血性貧血など |
|
| III型 |
免疫複合体型 細胞融解型 |
3〜8時間で紅斑と 浮腫を発症 |
血清病、自己免疫疾患、糸球体腎炎、 過敏性肺炎など |
| IV型 |
遅延型 細胞性免疫 ツベルクリン型 |
24〜72時間で紅斑や 硬結を発症 |
接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、 過敏性肺炎、移植拒絶反応など |
ここからはチョコレートに関するアレルギーについて紹介します。チョコレートに含まれるカカオ豆や乳製品などがアレルギーの原因になる可能性もあるため、注意しましょう。
チョコレートを食べた際に発症するアレルギーに、カカオ豆アレルギーがあります。しかし、カカオ豆アレルギーはアレルギーの中では少ない傾向です。
令和3年に行った消費者庁の調査によると、1年間に6,080件もの報告があったにもかかわらず、木の実類の報告件数は819件です。その中でカカオ豆アレルギーの報告件数はたったの1件でした。
カカオ豆アレルギーの報告件数は、非常に少ないのですが、まれに起こるアレルギーです。1つの種実類がアレルギーになってしまっても、すべての手種実類がアレルギーになるとは限りません。
しかし、カカオ豆アレルギーを発症してしまうと、チョコレートやココア、それらを使ったお菓子などは食べられません。そして食物アレルギーは複数発症していることも少ないでしょう。カカオ豆アレルギーの場合、乳製品アレルギーも同時に発症している可能性があるため注意しましょう。
乳アレルギーは、アレルギー物質として法律で規定する特定原材料の1つです。乳以外には卵、小麦、そば、ピーナッツがあります。乳製品は食物アレルギーの症例が多い食品です。令和3年に行った消費者庁の調査によると乳製品アレルギーの報告件数は、卵に続く2位の1,131件でした。
重篤な食事型アレルギーの反応を起こす食品としても、乳製品は卵に続く2位であり、食物アレルギーの中では重篤になりやすいでしょう。
チョコレートには乳製品が頻繁に使用されており、脱脂粉乳または全脂粉乳が用いられています。乳製品には「カゼイン」という成分が含まれており、これがアレルギーを引き起こします。
チョコレートに含まれている乳製品は、メーカーや商品によってもさまざまです。しかし、ダークチョコレートよりもミルクチョコレートの方が乳製品は多く含まれています。そのうえ、チョコレートは熱で液体状になるため、口の中で溶けた際に粘膜に吸収されます。固形物を食べるよりも粘膜から吸収されることによって、症状も非常に出やすくなるでしょう。
金属アレルギーの方は、チョコレートの摂取は避けましょう。チョコレートには極微量のニッケルという金属成分が含まれています。
ニッケルは、アクセサリーについている金属製品が汗をかいたことで溶け出し、肌に触れて皮膚炎を起こします。そのためニッケルが含まれるチョコレートを摂取してしまうと体調を崩してしまうことがあるのです。
チョコレートを摂取して体調不良になってしまう方は、一度病院で医師に相談してみましょう。ホワイトチョコレートにはカカオが使用されていません。そのためニッケルアレルギーを発症することは考えにくいでしょう。ニッケルアレルギーの方がチョコレートを食べたい場合は、医師にホワイトチョコレートについて相談してみるとよいでしょう。
チョコレートに含まれるカカオポルフィノールには、1型アレルギーを防ぐ働きがあります。1998年に発表された調査によると、チョコレートを摂取した人と摂取しなかった人の血液を採取しリンパ球に刺激をしたところ、チョコレートを摂取した人は、IgE抗体の生成が低下しました。IgE抗体とアレルゲン結合し、マスト細胞や好塩基球によってヒスタミンやその他の化学伝達物質が遊離し、アレルギー反応が生じます。カカオポリフェノールは、このIgE抗体の生成を低下させて、アレルギー症状を抑制する働きがあります。
そのうえカカオポリフェノールの摂取から1時間後には、ヒスタミンの放出が抑制されました。ヒスタミンはアレルギーを引き起こす成分の1つです。IgE抗体の生成の低下やヒスタミンの放出抑制から、遅延型反応で見られるアレルギー症状を抑制ができるでしょう。
カカオ豆アレルギーの改善を目的にチョコレートを食べてしまうと、アレルギーを発症してしまう可能性があるため、カカオ豆アレルギーの方はチョコレートの摂取は控えましょう。
アレルギーを防ぐ効果のあるカカオポリフェノールは、高カカオチョコレートに多く含まれています。一方、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートには、カカオが少量もしくは含まれていませんので、カカオポリフェノールの効果を得るのは難しいでしょう。アレルギーを防ぐ目的でチョコレートを摂取する場合は、高カカオチョコレートを選ぶようにしましょう。
チョコレートに含まれているカカオ豆はアレルギー症状を引き起こす可能性があります。遅延型や即時型は人によって異なりますが、即時型は命にかかわる可能性があるため注意しましょう。
チョコレートで引き起こされるアレルギーは、カカオ豆だけではありません。チョコレートには乳製品や金属のニッケルも含まれているため、乳製品アレルギーの方や金属アレルギーの方もチョコレートの摂取は控えましょう。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、アレルギーを防ぐ効果があります。アレルギーを防ぐ目的でチョコレートを摂取する場合は、高カカオチョコレートを選択し、効率よくカカオポリフェノールを摂取しましょう。
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