農家支援プロジェクト「みんなで育てるカカオの森プロジェクト」のレポート第8弾!
こんにちは!スタッフあらいです。
田口と水尻がエクアドル共和国から日本へ帰国後のお話。
プロジェクトメンバーは、エクアドルでのカカオ栽培方法や農家の方々の生活、本プロジェクトについてをお客様にご報告できる機会を作りたく、イベントの企画を行いました。
イベント名は「チョコレート教授登壇!体験型トークショー」。
今回は横浜ハンマーヘッドの店舗”VANILLABEANS THE ROASTERY”で開催した様子をお届けいたします!
最後にまとめ動画もございますので是非ご覧ください。
チョコレート愛好家が集う、充実の2時間30分。
7月上旬、みなとみらいが綺麗に望めるよく晴れた日。
今回は「みんなで育てるカカオの森プロジェクト」の現地コーディネートをお願いしているMAMANO CHOCOLATEの代表、江澤様ご協力のもと、豪華ゲスト「チョコレート教授」こと佐藤清隆先生をお招きしてVANILLABEANS初となるコラボレーションイベントを開催しました。
当日は各ゲストからの貴重なトークセッションに加え、テイスティングやチョコ作りワークなど内容盛りだくさんの1日となりました!
チョコレート研究の第一人者・佐藤清隆氏
最初のプログラムは2024年1月発行、チョコレートフリークの間で話題の『チョコレートを極める12章』の著者である佐藤先生にご登壇いただきました。
冒頭では、カカオ豆からダークチョコレートの作り方を説明いただき、地球の温度変化などの歴史的背景や遺伝子クラスターの論文発表からカカオの故郷と世界への広がりについて解説いただきました。
さらに数年前に起こったカカオにまつわる歴史的大発見についてや今後のご活動について未公開情報なども!
カカオの魅力をたっぷり伝えてくださり、非常に刺激的な会となりました。
後半ではカカオ農家の貧困や異常気象によるカカオ生産量の減少、高騰するカカオ豆の国際価格、危機的状況であるカカオ市場の”今”についても大変わかりやすくご説明いただき、VANILLABEANSが積極的に行っているフェアトレードの取り組みの重要性や、チョコレート消費拡大の大切さを教えていただきました。
佐藤清隆氏プロフィール:広島大学名誉教授、工学博士。専門は食品物理学で、食品油脂の物理学的な研究における世界的権威。アメリカ油化学会「Stephane S. Chang 賞」、世界油脂会議「H. P. Kaufmann Memorial Lecture 賞」等を受賞。著書には『チョコレートの散歩道』(エレガントライフ2013年)、『カカオとチョコレートのサイエンス・ ロマンー神の食べ物の不思議』(古谷野哲夫氏と共著、幸書房 2013 年)、『ステファン・ベケットら編著:チョコレート製造技術のすべて』(古谷野哲夫氏と共訳、幸書房 2020 年)、絵本『ひと粒のチョコレートに』(Junaidaさんと共著、福音館書店2023年)、『チョコレートを極める12章』(幸書房2024年)など多数執筆。
MAMANO CHOCOLATE 代表・江澤孝太朗氏
トークセッション第二部では、赤坂にお店を構えるママノチョコレートの代表・江澤様から、エクアドル共和国現地でのカカオ栽培から出荷までの工程について現地で撮影した動画を交えながら解説いただきました。
現地の農家さんたちは、生産性が低くても現地に根差したフレーバーの良いものを育てるようにしていることや、自国の文化や守りたい品種を大切にしていることを、”チャクラ”(アグロフォレストリー)の映像で説明いただき、カカオ豆の発酵〜乾燥を行うポストハーベストセンターでの様子、カカオ豆の売買シーンなどリアルな様子もお客様に公開いただきました。
後半ではカカオの品種についても詳しく紹介いただき、野生クリオロ種を探す道中の動画はまさにアドベンチャー!ワクワクが絶えないひと時でした。
江澤孝太朗氏プロフィール:宮城県南三陸町の復興支援活動を通し、「関わる人全てに喜ばれて、且つそれが地球規模で行える事業がやりたい。」と考えていた時に、エクアドルの豊かな熱帯雨林で栽培される世界でわずか2%の希少なアリバカカオに出会う。アリバカカオであれば、食べてくれるお客さまを笑顔にでき、ダイレクトトレードで現地のカカオ生産者の現状も改善できる、自然農法(アグロフォレストリー)に取り組むことで未来の地球に自然を残していくこともできると感じ、2013年2月に小さな2.7坪の店舗兼工房を開店。現地の先住民組合との10年以上のパートナーシップによって、最高品質のカカオからチョコレートを作り続けている。
VANILLABEANSのカカオの植樹プロジェクトについて
トークセッション第三部では、エクアドル現地を訪問したVANILLABEANSスタッフ田口と水尻から、カカオ3,000本の植樹プロジェクトについてのご紹介をさせていただきました。
近年生産量が減少しているカカオを私たち作り手側のVANILLABEANSが率先して育てることで、新しい未来が拓かれると信じています。
現地での様子はぜひ田口&水尻お2人のレポートをご覧ください。
https://www.vanillabeans.yokohama/blog/category/project/
カカオ含有量70%のチョコレートテイスティング
当日のプログラムでは、VANILLABEANS、佐藤教授、MAMANOさんが持ち寄ったチョコレートのテイスティングワークも行いました。
当店からはインド産70%とエクアドル産70%のチョコレートを、佐藤教授からはフィリピン産70%のチョコレートを、MAMANOさんからはエクアドル産の野生クリオロ種70%とアリバ種70%のチョコレートをご用意しました。
各テーブルごとに意見を交わし、各々が感じた印象をメモしていきます。
産地によっての味わいの違いはもちろん、品種での違いも比較できとても有意義な時間となりました。
チョコレート作りのミニワークショップ
最後は、エクアドルカカオを使ったチョコレートバーを作るミニワークショップ!
VANILLABEANSのオリジナルモールド(型)を使ってエクアドルから仕入れたバナナなどの特別トッピングもご用意しました。
横浜ハンマーヘッドの店舗カフェにある冷却機を使い、20分ほど冷やし固め、ラッピングして完成です!
お土産のチョコレートと一緒にお持ち帰り、お客様からたくさんの笑顔が見られた会でした。
イベント終了後、お客様から嬉しいお声をいただきました。
「盛りだくさんの内容でとっても充実した講座でした。スタッフのみなさまとても素敵な方たちで会社(お店)のファンになり早速アプリとインスタのフォローをしました。また機会があったらぜひ参加したいです。」
「佐藤教授や江沢さん、それぞれが熱心に取り組まれていることをお聞きすることができ、とても勉強になりました。 そしてバニラビーンズのお二人のご報告もとても興味深かったです。ただチョコレートが好き!バニラビーンズが好き!というだけで楽しんでいましたが、分かってはいましたが、これからは美味しくいただくまでにたくさんの人の想いや努力がこもっていることをより一層考えながら楽しみたいと思います! テイスティングもタブレット作りもとても楽しかったです。 また機会があれば是非参加させていただきたいです。 素敵な時間をありがとうございました。」
今回のイベントでは、お客様へカカオや原産地についてをご報告させていただいただけでなく、
皆様に楽しんでお帰りいただけたことがスタッフ一同何より嬉しく、今後もエクアドルの植樹プロジェクトを広めていくための心強いエネルギーをいただきました。
VANILLABEANSは今後も、お客様、カカオ原産国、そしてカカオ&チョコレートに関わるすべての人が笑顔になれるように。
これからも想いを込めた商品作り、サービス展開を続けてまいります。